ソビエトアニメ 赤い花
以前からヨーロッパなどの昔のアニメとか見るのが好きです。
ユーリ・ノルシュテインなどは有名ですよね。
アートアニメというと独創的で前衛的なものも多いですが、
個人的にはあまりそういう独創的になりすぎているものでなく、一般向けに近いようなものの方が好きです。
youtubeで、たまたまソビエトアニメを翻訳してアップされている方の動画を発見して、観てみたらとてもお気に入りになった作品があります。
美女と野獣 赤い花 です。
その名の通り、お話は普通に原作に忠実な、美女と野獣です。
そこには期待してはいけません!
とにかく絵が美しいのです。
絵の美しさの追求がすごいです。
それはもう、ストーリーって何ですか?
お話?それどうでもいいでしょ。
っていう位の意気込みを感じます!
絵を観て映画を楽しむタイプの人は楽しめると思います。
今の映画のようなCGとはまた別の絵画のような表現です。
美しい自然の描写。主人公の服装の真っ赤な色合いがとても映えています。
赤い花と赤い服に合わせるように背景も赤い色を効果的に使っています。
それから野獣の宮殿のシーンの背景の宝石のような煌めきの表現が、どういう技法を使っているのかわかりませんが実際の光を当てているようにキラキラと眩しいくらいに光るのが、本当に美しくて素晴らしく、感動しました。
昔のアニメならではのアナログっぽい表現っていいですよね。
背景が緻密に描写されてるだけでなくて全体の絵として完成されていて、
どのシーンを切り取ってもそのまま絵画の作品になるような。
この作品の他にもたくさんソビエトアニメをアップされていましたが、
ソビエトアニメは音楽がまた素晴らしいんです!
古い映像なので保存状態が悪いのか少し音が擦り切れてしまっているところがあったりして、そこは残念なのですが・・
さすがバレエの国ですね。
本当に名曲だと思うんですけど、もともとある名曲を使っているのでしょうか。それともアニメ用のオリジナルなのでしょうか?オリジナルだとしたらすごいですね。
他の作品もアートや絵画みたいに美しく、バレエみたいに素敵な音楽がある素晴らしい作品がたくさんありました。
日本ではあまり話題になることはないマイナーアニメです。
動画はyoutubeにしかなくDVDもないので、もし興味ある方はアップされているうちに見てみてくださいね。